採用コラム
高卒採用に取り組みたい方必見!高卒採用の基本的なルール
人材不足に悩まされている企業様の中には、新たに高卒採用に取り組んでみようと検討している方も多いかと思います。
しかし、高卒採用においては高校生保護の観点から行政・主要経済団体・学校組織の三者による協定により厳格なルールが定められています。
ルールを知らなければ、高卒採用を成功させることができないというだけでなく、そもそも取り組むこともできないでしょう。
今回は、初めて高卒採用に取り組むような採用担当者様向けに、高卒採用のルールをお伝えします。
目次
1.学校からの斡旋
高卒採用は基本的にハローワークの求人票を基に学校からの斡旋で進んでいきます。
そのため、学生を採用したい企業は直接学生に向けてアプローチをするのではなく、ハローワークに求人を申し込み、ターゲットとなる高校や、その高校の先生に対してアピールする必要があります。
就職を希望する学生が自ら就職先を探す、自己開拓という方法もありますが、まだまだ少数派です。
基本的な高卒採用における関係性は下記のようになります。
2.求人票の申込・公開
高卒採用における学生への情報提供は基本的にはハローワークの求人票をもとに届けられることになります。
高卒採用の求人票は中途採用やパート・アルバイトの際に使用する枠とは違い、高卒採用専用の求人票を作成する必要があります。
ハローワークへ申請した求人票の情報が受理されると、「高卒就職情報WEB提供サービス」にも求人票の内容が反映されます。
全国の高校の先生は、この「高卒就職情報WEB提供サービス」の情報などを参考に、学生に企業を紹介していくことになります。
高卒採用ではハローワークへの求人の申込が必須になりますので、毎年忘れずに申し込むようにしましょう。
3.一人一社制
高卒採用が中途採用や大卒採用と大きく違う点として、「一人一社制」というルールがあります。
「一人一社制」とは、9月の応募開始時には学生一人につき、応募できる企業が一社までというルールです。
この一人一社制は1950年に生まれた制度であり、徐々に見直しへの動きも出てきています。
北海道の令和3年3月新規高等学校卒業者に関する申合せでは、9月5日から10月31日までは一人一社まで、11月1日以降は一人二社までの応募が認められています。
しかし、11月に入るまでに就職先が決まるケースがほとんどであるため、一人が一社に応募するという流れがすぐに大幅に変わっていくという可能性は高くはないでしょう。
この一人一社制により、企業にとっては内定辞退をされることはほとんどなくなるというメリットになりますが、学生にとっては多くの企業から内定をもらって選ぶことはできないというデメリットにもなっています。
4.スケジュール
ハローワークへの求人申し込みや、選考活動を開始できる時期などのスケジュールも明確にルールが決められています。
詳しいスケジュールはこちらにまとめていますので、確認してみてください。
手遅れになる前に事前に確認!押さえておくべき高卒採用のスケジュールを解説
5.面接の質問
応募してきた学生の選考活動において、多くの企業が実施している施策の一つに面接があるかと思いますが、面接を行う際には生徒の職業選択及び均等な応募・選考機会の確保のため注意しなければならない点がいくつかあります。
本人に責任のない事項の把握 | 本籍・出生地に関すること |
家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など) | |
住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など) | |
生活環境・家庭環境などに関すること | |
本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握 | 宗教に関すること |
支持政党に関すること | |
人生観、生活信条に関すること | |
尊敬する人物に関すること | |
思想に関すること | |
労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること | |
購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること | |
採用選考の方法 | 身元調査などの実施 |
合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施 |
特に注意するべき点としては、
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
などです。
あまり面接の経験の少ない学生の緊張をほぐすために
「ご家族はどういったお仕事をされているの?」
「どういった本を読むことが多いの?」
のような質問をしてしまうこともあるかと思いますが、これはNGです。
良かれと思った質問が禁止事項に該当してしまうこともあるので、事前にしっかり確認し意識して面接を行うようにしましょう。
6.まとめ
いかがだったでしょうか?
求人情報を伝えるためのアプローチや、一人一社制など、高卒採用独特のルールがいくつかあります。
これから高卒採用に取り組んでみようと考えている方は、ぜひこれらのルールをしっかり把握して、ハローワークへの求人申し込みから始めてみることをお勧めします。
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